速読を始めよう

TLTから学ぶ記憶のメカニズムと人間の不思議

速読を始めよう

速読とは書いてあるとおり「速く」文書を「読む」ことです。その方法には様々な方式の物がありますが、中には眉唾な物などもあります。その方法には、実に様々なものがあります。特に、最近ではフォトリーディングというような1分間に25000文字を読解することが可能だとされている物もありますが、読書の質を落とさずに、本当に速く読めるのかどうかは謎です。

ここではそんな速読法の中から比較的実践的に行え、誰でもある程度の効果を上げることが出来る物を紹介していこうと思います。特に現在の読書スピードのおおよそ2倍から5倍

くらいのスピードにはなるかと思います。

精読と全体の理解

まず前提として理解して頂きたいのが、この「全体理解」と「精読」です。これは大まかに次のような意味があります。

全体理解
全体を大雑把に理解する読み方でありますので、あらすじやテーマをとらえて約70%の理解度で読み進める。
精読
正確に理解して記憶に残るような読み方で、情報を分析しインプットするための読みです。

これを木に喩えると、「全体理解」で幹や大枝を大まかにイメージして、全体像を掴み、「精読」で葉っぱや花等細かな部分にまで注意を向けるということです。特に専門書や試験問題を読んで学習するためには、この「精読」の読み方が中心となってますが、実際にテストなどがある場合は全体理解の方も出来なければいけないときがあります。そこで、まず、どのようにして文字を読んでいるのかその仕組みから確認しましょう。

文字を読む目の仕組み

速読のしくみを理解するには、私たちは「普段どのように文章を読んでいるか」を学ぶことが大切です。

そのときの目の動きを観察してみましょう。普段、自分ではあまり意識しませんが、通常、私たちは文章を読むとき、文字を1文字ずつ見ているのではなく、数文字ごとのかたまりで捉えています。この「一度に捉えることのできる範囲」を読視野といい、日本人の平均は約3.2文字といわれています。

そして文字を捉えるとき、一瞬、視線は止まります。その「視線が止まっている時間」を視点停留時間といい、こちらは日本人の平均では約250ミリ秒、つまり1/4秒ほどかかります。そして次の範囲に移動するのですが、この「視線の動き」を視点飛躍といい、約15ミリ秒かかります。

つまり私たちは読書をしているときの目の動きは「約3.2文字を250ミリ秒で捉え、次の3.2文字に15ミリ秒で視線を移動させる」の繰り返しを行っているのです。

音読や内読の仕組み

特に音読する癖の人がいると、その音声と目とのスピードの間に時間のずれが生まれてしまいますが、それのせいで口が音声を発し終わるのを待たないと、目だけで文字を先に読むことができなくなるため、読むのが遅くなるという人がいます。基本的には、言葉に出さずに内読といい、音読をしているけれど越えに出さない、心の中で読んでいるという人もいます。これはある意味では遅くなる原因になっています。これの内読の癖を克服することもある意味速読に近づく一つの道だと言うことも出来ます。

まとめると、

通常の読書方法のうち速さに関する能力を伸ばす。

読むのを遅くする癖をなおして、速く読むこと。

ですので、原因さえ把握すれば比較的誰でも体得することが出来るのです。

具体的な訓練方法

特に読視野を広げる方法は単純です。ある程度間を開けた黒い丸と丸との間で視線を動かしたり、パソコンや専用の機械などを用いて目のトレーニングを行います。特に実感があり、簡単にできるような物には以下のような物があります。

  • 本とストップウォッチを用意して読書時間を計る。
  • 本をぱらぱらめくりながら一分程度活字を眺める。
  • 次に1ページ当たり、一秒の速度で眺める。(意味は無理に理解しなくても良い)

これらの事をやるだけで一時的には読視野の向上が見られます。ただし、これは一時的な物なので、ここから読書速度を向上させたり維持させたりするためには更なる訓練が必要です。継続的に読視野の向上を行っていかなくてはならないということです。