加速学習のススメ

TLTから学ぶ記憶のメカニズムと人間の不思議

加速学習のススメ

さて、先ほどまでは色々な脳科学に基づいた学習の手法について紹介して参りましたが、TLTや記憶術のような学習の手法についてある種の傾向を持つ物をひとまとめにして加速学習と位置づけているという事を皆さんはご存じでしょうか?

これは大まかに、「速読」「マインドマップ」「記憶法」「復習法」「グループ学習」といった学習を効率的にする膨大なテクニックをすべて網羅した物で、コリン・ローズという人物によって提唱されているものです。特にこれらの物を独自の概念でまとめており、それは具体的には以下のようになっています。

  • M:成功をもたらす心の準備 A Mind Set for Success
  • A:事実を入手する Acquire the Facts
  • S:意味の探求 Serch out the Meaning
  • T:記憶の活性化 Trigger the Memory
  • E:学んだことを試してみる Exhibit What you Know
  • R:どのように学習したかを振り返る Reflect on How you Learned

この六つの流れを効率的、かつ効果的に回していくことが加速学習というもののあり方で、これを効率よく行うために、体験的学習と効率的学習という物を体得していくことになります。

加速学習は体験の加速を促す

加速学習の中で最も重要なのは、ひたすら体験的であるというところになります。これは何かを覚えたり、経験したり、それを体得する上で、最も効率的な方法を模索した結果、五感プラス体感の六つを合わせることによってもっとも効率よく成果が出ることがわかっているのです。

  • 読んだとき 20%
  • 聴いたとき  30%
  • 見たとき    40%
  • 話したとき    50%
  • 行動したとき    60%
  • 読み、聴き、見、話し、行動したとき 90%

上の表は実際に、どのような方法によって物事がどの程度定着されているのかを表したグラフで、よく我々がやるやり方だと、読み書きばかりが優遇され、聴く、話す、行動するという部分が欠けています。特に語学の達人などは、ひたすら洋書などを音読していくみたいですが、これは音読自体が、見る、読む、話す、聴くと四拍子揃っているからです。あとは実際に行動に移す。これは漠然としていてよくわからないかも知れませんが、学んだ知識を実際に使ってみるという事になります。

たとえば、これはテストだったり、本当に自分の生活の中で役立ててみるのだったり、また、誰かに先生のように説明する事になるわけですが、これらの感覚をフルに使った学習方法が加速学習の特徴とも言えるのです。

能力を加速する

また、こういった体験型の学習をやるだけで無く、能力自体を加速させていくという事も、この加速学習の中では大切です。具体的には先ほど説明したような。速読、速聴、記憶法、イメージ力というもので、インプット能力とそれを保存する能力、またアウトプットの為の能力が三拍子揃わなくては全く意味がありません。特にこのサイトでは速読と、マインドマップなどについて詳しく解説していきますが、特にこうした個人的な能力を伸ばしていくという事は実のところワーキングメモリを改善する事と同じく後天的に可能なことで、しかもそれほど労力がかからないのです。是非、もしも機会があれば色々と実践してみるといいと思います。