TLTから学ぶ記憶のメカニズムと人間の不思議

TLTから学ぶ記憶のメカニズムと人間の不思議

TLTから学ぶ記憶のメカニズムと人間の不思議

皆さんはTLTという物をご存じでしょうか? 最近は学習について様々な物が効率化されていっているという事もあり、特に語学学習の分野についてはこのTLTという形式で学習していくというのが一つの効率の良い学習方法として認められ始めています。これはTesting(テスティング)Learning(ラーニング)Training(トレーニング)という英語の頭文字をとった物で、人間の記憶メカニズムに最適化された学習方法のことを表すものなのですが、具体的には以下のようなフェーズに基づき学習していくものになっています。

  • Testing ― 自分の実力をチェック
  • Learning ― 知らない項目だけを学習
  • Training ― 覚えるまで繰り返し演習

日本式の学習法だと、まずはLearningから始め、全てを学習してから、Trainingして覚えるまで学習して、最終的にTestingで学力を調査するという仕組みを使っていますが、人によって既に学習して理解している事まで時間をかけてLearningしてしまう事も非効率ですし、実際にTestingするまでは、何がわかっていて、何がわかっていないのかが判断付かない状況だと思われます。そこで、まずテストをして何が出来ないかを把握、次にLearningで、出来なかったり、わからなかったりした事だけに重点を置いて学習、そしてTrainingでその出来なかった事に関して繰り返し演習を行っていくというスタイルです。

このような機能を持った、パソコンによる習熟管理機能や自動反復機能を持ったシステムソフトの事をTLTソフトと言いますが、このように現代の学習システムは脳の仕組みなどが比較的判明しているという事からも科学的に最適化された学習方法が色々と考案されていっているのです。このサイトでは、このTLTのような脳最適化学習法と、また脳のメカニズムなどについて詳しく紹介していくことにします。

変わりたいという願望、賢くなりたいという願望

人間にとって変わりたいという願望、賢くなりたいという願望は、根源的な物としてあるものだと勘違いしている人もいますが、基本的に生物であるもののほとんどが、現状に順応しようと努め、あまり変わりたいとは感じていないのです。不思議なことに貴方自身が変わりたいと思っていたとしても、脳は変わりたがっていないので、一生懸命頑張っても全くと言って良いほど成果が出ないという事も往々にして引き起こってきます。

特に変わるために必要な前提条件が高ければ高いほど(自分の越えられるハードルと比べて)この脳の変わりたくないという気持ちは強くなってしまいます。本来人間の場合だと知的好奇心などが強く、賢くなりたい、知りたいという願望は強いのですが、変わりたいという願望に関しては非常に弱いのです。

そこで最近ではこういったTLTなどのようなゲーミフィケーションの要素が強い物が学習システムの中に取り入れられ、変わるのでは無く、順応するという方法での学習が進められていっています。理解するのでは無く体得する、学習するのでは無く使えるようになるという実にプラグマティックな方法ですが、実際問題これ多くの分野で成功を収め、そして結果も残しています。

特にこれらのものに共通することとして、長時間負荷をかけすぎないという物がありますが、実際にそれと脳とがどのように関係があるというのでしょうか?

人が真剣に変われる時間とは?

脳によって規定されている人間が何かを変えよう、変わろうと思うと、それは脳自体を作り替えていく事とある意味では同義だと言えるかと思いますが、特に、人が真剣に学ぼう、変わろうという事が本当に生理学的に持続する時間というものは、実のところ五分も無いみたいで、良いところで十五分くらいが妥当だと言うことです。おおよそチャレンジ1回分の時間とほぼ同じですね。

特に、今まで全く手を出したことが無い分野に挑戦してみるなどと言う場合は、特にこの五分の積み重ねが大事になっていて、一度に一時間やら二時間ぶっ続けでやっていきなり全てをマスターして、全てにおいて変わろうと考えても無理だと言うわけです。特に最近では習熟曲線という一つのデータと、忘却曲線というデータもあり、これに関してはほとんど明確化されているといってもいいでしょう。

習うより慣れろは心理だった?

日本にはならうより慣れろということわざがありますが、まさにこれはある種的を射ていることわざで、ほとんどの科学的な分野では、何か一つをやたらめったら変えようとしゃにむにやるよりも、複数の事を複数日に分けて行った方が、習熟度が早かったというデータも出ています。実際に学習時間などは一日でめきめきやるタイプと毎日継続的にやるタイプとで、全く変わらなかったとしても、実のところ後者の慣れているタイプの方が結果として良い結果を残しているというデータもあるのです。

これは比較的、日本の古来の教育の場合は、最適化されていた部分もあるのですが、軍国化が進んだことによって、なぜか学習効率よりも辛さと人格破壊の側面ばかりが強調化され、非常に不合理な学習環境になっているという事が否めない状況になっている気もします。

このサイトでは実際に日本の教育がどのように脳に最適化された物になっていくべきなのか、そのアップデート方法と、実際に変わっていっている日本の学習などについても色々と考えていきたいと思っています。